「ご愁傷ダーリン」成仏ing soon!
出ます出します、なんとかしますの度に肩すかしを食らわせてしまった方々、申し訳ございませんでした。
ヤツがとうとうホントに出ます。
渦中のpixivさんに登録してないので試し読みが見れないようという方はこちらからちょこっとですが読めます。
がっつり入稿済ですので、その後トラブル等なければこちらで頒布予定です。
また10/16開催の関西コミティア39もとりあえず申込予定です。委託通販も準備中ですので遠方の方は続報をしばしお待ちください。
仕様はA5版オフセット刷りの表紙込み52頁で予価400円、こんなタイトルのくせに表紙は特殊紙でキラキラ光りよります。不謹慎だぜ!
「ご愁傷ダーリン」発行によせて 〜発売前篇〜
「描こう!」と言い始めてからの年月の経ちぶり(2008年から言っています)を思うととても感慨深いです。多量のボツがその長い間での成長を物語っているのか、心境の変化なのか、迷走を極めているだけだったのかは脱稿した原稿を前にしても判断しかねます。
主人公の征太郎くんは当初ムッツリスケベで、シモネタ風味の憑依ものラブコメを目指していた記憶がございます。良くも悪くも「社会派少女かすみちゃん」、もしくは「芸術のためと称して鈴美お姉ちゃんにちょっかいかける岸辺露伴」ののぞみユニですので、ご期待いただいているのはそのあたりな気がします。
実はこのネームを某誌の編集さんに提出することになった事があるのですが(本当は別にそれ用の本命の案があったのですが)、企画書と完成ネームのあまりのノリの違いに大ボツを食らうハメになったことも白状しておきましょう。
そういうわけですので、いいように言えばのぞみユニ新境地、人聞き悪く言えば期待はずれな最新作です。……が、活きのいい(死んでるけど)ガリ勉メガネのイタさ、受難友人キャラのショタ気味な可愛らしさ、ヒロインのモッサリ系美少女ぶり(を目指した)、受験コンプレックス他いろいろ恥ずかしいものをみっしり込めて丹誠込めて描いた作品ですのでどうぞよろしくお願いします。
元々幽霊ものが好きというものもあって、ご愁傷ダーリンの原型は中2,3の時の黒歴史ノートまで遡ります。そこをわざわざサルベージしてきた起点が永野のりこ漫画*1にハマったためということでして、結局のところ「ぼくのかんがえた永野のりこ漫画」を描きたかったのではという気さえしてまいります。
こう、既存作品/作家に対する憧れを起点とした創作は大変危なっかしいなとつくづく痛感しました。「いつかあそこへ……!」とキラキラしながら描いてると、自分より遥かにできのいい商業作品が現れたりでその圧倒的力量差に心をヘシ折られるのです。とりあえず、現代高校生の悲哀を込めた幽霊ラブメメントモリといった今作を「あの花*2」の放送期間に清書するはめになった作者の気持ちを考えて80字以内で書きなさい(配点 30点)。怖くて最終話の録画をまだ消化しきっていません。
ちゃんと実力と自信がつくまでは、前まで通り皮肉的コンセプトでしたり顔、でやっていこうと決意した次第です。
本当に、出して反応をいただけるまでどう転ぶのかさっぱりわからないのです*3。そういった不安な時期にこの文章を書いたものなので、かなり期待をソぎにいくような内容になってしまいました。申し訳ないです。公開しない方がよかったんじゃないでしょうかコレ……。
この不安が杞憂で済むように、「お好き」な方へ作品が届くよう今から祈り、そして準備しておりますゆえ、重ね重ねよろしくお願いします。
*1:「[http://www.ebookjapan.jp/ebj/title/8809.html:title=GOD SAVE THE すげこまくん!]」当時本気で松沢先生になりたかった。
*2:「[http://www.anohana.jp/:title=あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。]」まさに現代高校生の悲哀を込めた幽霊ラブメメントモリアニメの話題作。めんまかわいい。
*3:岸辺露伴「いつも原稿を完成し終えるとイイ気分になる… 誰でも仕事が終わると気分がいいものだよな… しかし気分がいいのはちょっとの間だけさ…… ちょっとというのはこの完成したマンガを誰も読まないんじゃあないかと思って不安な気分がだんだん大きくなるからさ」